食べた物・やった運動を「書くだけ」で美ボディになる理由
美ボディ作りの方法の一つに、「食べたものや運動・体重などを記録していくだけ」で体が理想的な姿へと近づくという、嘘のような本当の話があります。
実は根拠があって、とても有効なこの方法について、その理由と、記録シェイプアップをより効果的に進めるためのやり方を説明します。
理由①:書く時ためには「振り返り」をしなければならない
記入するものはノートでもスマホのメモでも、専用のアプリでもいいのですが、
単純に食べ物・行った運動を記入するだけだとしても、当然のことながら、「何を食べたか」「どんな運動をしたか」を振り返ることになります。
振り返りをする際に、人は記憶を都合よく変えてしまいますので、もし食べ過ぎていたとしても積極的にそう思うことはしません。
私もよくありますが、「今日はちょっと食べ過ぎてる気もするけれど、夜ご飯ぬいたから大丈夫!」というような都合のいい解釈をしてしまうことが結構あるかと思います。
記録をしていると、書いてあることに嘘はつけませんので、食べ過ぎているときは食べ過ぎだとはっきりわかり、今の状態をしっかり把握することができます。
体重を落としたいと思うのは、当たり前ですが、体重を測っているから思うことですので、食事や運動においても、「記録をつけて今の状態を正しく把握する」ということは、コントロールするための第一歩になってきます。
理由②:書くことで分析ができる
「何を食べて、どんな運動をしたからおなかがすっきりした」というように、書いてあればそれを使って美ボディ作りを分析することができます。
美ボディづくりを勉強していく上で一番難しいのは、「人によって体の変化の仕方が違う」ということかと思います。そのため、ダイエット本や他の本に書いてある食事方法や運動方法を実行しても同じように効果が現れないのです。自分の書いた記録を分析して考えた「自分に合うやり方」で、美ボディづくりをより効率的に行いましょう。
メモ書き程度でいいので記録を続けられるように書く
実際に記録する際には、最初から内容を充実させようと思わず、まずは続けられるように少ない項目から書いていくのがおすすめです。
完璧な記録より、後で使いやすい記録を心がける
何かを書いて記録するというと、「完璧な表にして項目をあるだけ入れて書く」という人や、「パソコンで表ソフトを使って作る!」という人もいるかと思いますが、項目を増やしたり表を作り込んだ結果、書くのが面倒になったり、管理が大変になったりするとせっかくのやる気もムダになってしまいます。
やっているうちに書くべきことは変わってくることもありますので、まずは100円均一に売っているような持ち運び可能なメモ帳に書いて、思いついた時に書くことができるようにしましょう。
食事の項目は、1品毎におおざっぱに書く
「からあげ定食」とひとまとめに書くのではなく、「からあげ、味噌汁、ひじき、ごはん」のように、書くと後で内容を細かく思い出すことができます。全て細かく書く必要はありませんので、時間が無いときや品目が分からないときはだいたいで書いて構いません。
続けやすいところから始めて「続ける」というのが大切です。
運動の項目は、内容と「時間」または「回数」を記入
「ウォーキング10分」のように、やった内容と時間を記入します。ウォーキングの速さなど、細かい内容は記入しなくてOKです。
時間まで記入することで、食事の記録と併せて自分の活動を振り返る目安ができます。ランニングや自転車など、しっかりしたエクササイズだけでなく、ゆるとれに取り組まれている方は「階段2階分」「荷物運び5分」などのようにちょっとした運動も記入するのがいいですね。
ここまでとりあえずできるようになれば、あとは書き続けるだけでOKです。振り返りや分析などができることを書きましたが、特に意識しなくても、書いた記録を見て色々と考える機会は自然に訪れるかと思います。
ゆるとれなら15分行かない運動でもOK
「記録する時間が5分などの短い時間だとやったうちに入らない?」という疑問を持つ人もいるかと思います。
一般的にシェイシェイプアップ・ダイエットを行う際の運動時間は15分(または20分)以上と言われています。これは、「脂肪を燃焼し始めるのが遅いから」というのが主な理由ですが、ゆるとれではこの時間にこだわる必要はありません。理由は2つあります。
ゆるとれは1回の運動の脂肪燃焼がねらいではない
ゆるとれは、「ゆるい運動」「日常のゆるい変化」をもとにした美ボディメイク方法です。ランニング1時間のように、確実に脂肪燃焼できて体も引き締まるような運動ができない環境の中で、そういう運動に負けない効果を出すために「長期間」取り組みます。ですので、1回の脂肪燃焼量を考える必要はありません。
15分以上の運動は筋肉が分解される
細かくは別の記事で書きますが、有酸素運動は筋肉をも分解してエネルギーとして使います。(※BCAAの摂取や栄養コントロールにより抑えることもできます。)そのため、じわじわと筋肉をつけて基礎代謝をあげたり、次のレベルの運動を行うためには有酸素運動の量が増えることはいいことばかりではないのです。
さいごに:記録はモチベUPにつながる
ゆるとれは、即効性がないために、体重計に乗った時や鏡で自分の体を見た時の変化が現れるまでに時間がかかります。無理なくやっていても、モチベーションが上がらなければやる意味も感じにくくなってしまいますよね。その時、「食事の内容が少し健康的になってきたな」「運動する機会があがってきたかな」というようなささいな変化を感じることができれば、それが続けることのエネルギーにつながると思います。
長く続けることは、実は一番大変かもしれませんが、その分「1回の食事や運動での努力はゆるっと」しながらゆるとれに取り組んではいかがでしょうか?