糖質制限して筋トレすると危険な理由と気をつけること
糖質制限ダイエットが長く支持を得ています。確かに効果的な糖質制限ダイエットですが、筋トレと糖質制限は同時に行うべきではない理由を考えてみたいと思います。
糖質は体にとっても必要なもの
そもそも糖質は体の主要なエネルギー源であるだけでなく、脳のエネルギー源でもあります。
勉強をするときに「甘いものを適度に摂らないと頭が疲れる」といって甘いものを食べたことや、疲れたときに「スイーツを食べてリフレッシュ」といって甘いものを摂った経験は誰しもあるかと思います。
それはただ甘いものが食べたい言い訳ではなくて、科学的に根拠もあることなのです。
また、糖質制限をされている方には当たり前のことですが、糖質とは「ごはん」「イモ」などに含まれるでんぷんも含まれます。
腹が減っては戦はできぬ
「腹が減って力がでない」という昔からある漫画の表現は、運動をする時にエネルギー(糖質)が足りないからパワーを発揮できない、という意味でごく当たり前のことですよね。
なぜ糖質制限ダイエットが流行っているのか
ダイエットは運動半分、食事半分と言われており、体に脂肪として溜まる糖質を制限する「糖質制限ダイエット」が長い間とても支持されています。
芸能人も多く取り組み、instagramやtwitterなどのSNS、テレビや本で取り上げられるだけでなく、商品のパッケージに含有する糖質量が書いてあるものもよく見かけます。
ダイエットのために運動を継続するのはとても大変なことで、1日15分のウォーキングでさえ、なんだかんだで続かない人の方が多く、積極的なダイエットよりも「糖質制限ダイエット」のような、食べているものを「減らす」方がハードルは低いのかもしれません。
糖質は脂肪に変わるものだから、もともと取らなければ太らないというのは確かに一理あると思います。
糖質制限をすると常に体のエネルギーが不足状態になる
人により、程度にもよりますが、糖質制限を強く行うと、体調不良になったり弱い体になったり心の不調になることがあります。それは、体のエネルギーが不足し、脳も体もエネルギー不足の状態だからです。
風邪で長く寝込んだ時、遅くまで何か作業をしてごはんを食べていなかったとき、徹夜明けの時のように…体も動きにくいし、なんだかぼーっとしてふらふらする。このような状態に近い状態が起きたら危険信号です。
糖質は、人間が運動する時に必要なエネルギーなので、本来不足した状態で満足に社会生活ができるものではないのです。糖質制限をしてトレーニングした結果、疲れた体に糖分たっぷりの栄養ドリンクで症状を抑える…というような状態にならないように気をつけたいものです。
無理しないことは何よりも大切なこと
もちろん運動時にはより大きな力が必要になりますので、糖質が不足することによる体のエネルギー不足は深刻になります。
ゆるとれの本来の考え方ですが、続けるために無理をしないこと。そのためには、過度な糖質制限は避け、自分の運動量や日常で使われるエネルギーを考えて制限してみてください。
減った体重、それは脂肪ではなく筋肉かもしれない
糖質制限で筋トレをする際にもう一つ覚えておかなければならないことがあります。
それは、「体重の減少は脂肪の燃焼とは限らない」ということです。エネルギー不足により、運動量が気づかないうちに落ち、せっかく付けた筋肉が落ちてしまうと、体重自体は軽くなることがあります。
目先の利益(体重減)よりも将来のための体(健康的で痩せやすい習慣)を目指しましょう
しかし、筋力を減らす減量は、できる運動がどんどん減っていくだけでなく基礎代謝も落ちますので、とってもリバウンドしやすい体になります。
長く続けるためには、一時的な見かけ上の体重減よりも、「痩せやすく、長持ちする」体作りを目指したいですね。