消毒薬の広告に騙されるな!
先日このような広告を見せてもらいました。
どう思いますか?
簡単にできるし、ドラッグストアでも買えないし良いかなって思いませんか?
とんでもない!
こういう商品で間違った対策をすると、余計にウイルスが蔓延してしまいます。
それだけは防がないといけない!ということでまとめました。
この広告 なにが問題か?
先ほどの広告、きわどいラインですが、実は間違ったことは書いていません(と思います)。
しかし、明らかに必要な情報を削ぎ落としていますし、関係ない情報が多すぎます。
見ていきましょう。
二酸化塩素って?
確かに二酸化塩素は、「ラジカル」という電子のおかげで酸化力(他の物質を酸化させる力)=ここでは殺菌力 が強い物質です。
ただし、この商品でその効果が発揮されるかは別です。
そもそも二酸化塩素は「気体」です。
気体の二酸化塩素の強力な酸化力でウイルスを倒す、ならまだわかりますが、水に溶かしてほんとに効果があるのかという疑問です。
二酸化塩素効果試験①
何の効果でしょう?
極端な例だと、二酸化塩素の酸化作用による脱色試験でも良いわけです。
実証済とありますが、この情報だけでは対ウイルスとして何の根拠にもなりません。
二酸化塩素効果試験②
この商品の効果試験なのか?
二酸化塩素自体の効果試験なのか?
二酸化塩素の状態は?
気体?液体?
その情報すら曖昧です。
使用期限は?
書いてませんね。
まるで作ったらずっと使えるかのように錯覚します。
しかし、それはありえません。
二酸化塩素の殺菌能力は、ラジカルによる強力な酸化作用によるものです。
このラジカルは非常に不安定で、寿命が非常に短い。
携帯ボトル10本分出来るとありますが、すぐ使わないと最後の方はただの水と同じです。
効かないものをスプレーして対策したと勘違いさせようとしています。
こんなことをしていたら、逆に蔓延してしまいます。
騙されてはいけません。
儲けるためにこんな手段を使うことが許せません。
まとめ
マスクもエタノールも手に入りにくい今は、こういった商品に手を伸ばしたくなるのもわかります。
しかし、一旦立ち止まって考えてみましょう。
効果のないものに頼って、普段のウイルス対策を怠ることの方が怖くありませんか?
まずは基本の「手洗い」「うがい」で、物理的にきれいにしましょう。
巧妙な言い回しに注意。疑いの目で見てほしい!
データが示されていないものは要注意
いつまで効果があるのか確認すること