ユリス錠(ドチヌラド)について
2020年1月、高尿酸血症治療剤「ユリス錠(一般名ドチヌラド)」が承認されました。
資料をもらったので紹介します。
それにしても、ドチヌラドってすごい名前・・・。
作用
選択的尿酸再吸収阻害作用
食事から摂取したり体内でプリン体から合成された尿酸は、体外へ排泄されていきます。
資料によると、その経路が2つあります。
①腸管排泄
溜まった尿酸は、「ABCG2」という扉を通って排泄されます。
②尿中排泄
溜まった尿酸は、「ABCG2」「OAT1」「OAT3」という扉を通って排泄されます。
ただし、尿酸を排泄しすぎないように、再度取り込むための扉も持っています。
それが「URAT1」です。
ユリス錠は、尿酸を再度取り込むための扉「URAT1」のみを閉めることができるので、尿酸がどんどん体外に排泄されていくということです。
効果
主要評価項目(血清尿酸値低下率)
プラセボに比べ、有意に低下。
また、用量依存的に低下。
副次評価項目(投与終了時の血清尿酸値6.0達成率)
こちらも用量依存的に増加。
最大用量4mgだと、100%の達成率だそうです。