ニューキノロン系の新薬 ラスビック発売
抗生剤にニューフェイス!
体にいる菌を倒して病気を治す「抗生剤」にニューフェイス!
ラスビック錠(一般名:ラスクフロキサシン)という名前です。
抗生剤は、菌の倒し方によっていくつかに分類されます。
今回のラスビックは、「ニューキノロン系」に分類される薬です。
ニューキノロン系とは
細菌細胞内のDNA合成を阻害することにより、増殖する細菌を殺すことができる薬です。
人間の細胞は殺さないの?と思うかもしれませんが、人間の細胞と細菌の細胞のDNA合成酵素が少し違うため、細菌に選択的に働くようです。
細菌に選択的に効果が出るって、改めて考えるとすごいことですね。
ここら辺は、別の記事でまとめたいです。
ラスビック錠の特徴
・少ない量で効果が出る
ラスビック錠は、1錠に有効成分が75mg入っています。
現在使われている有名な薬にクラビット錠やジェニナック錠がありますが、これらはそれぞれ有効成分500mg、400mgをとる必要があります。
これらと比較すると低用量で効果がでるので、腎機能低下でも使いやすそうです。
・肺より上に効果
肺・耳・鼻への移行性があるので、肺炎や咽頭炎などに効果があります。
ただし、膀胱炎など、肺より下の炎症には使えないようです。
ですので、肺炎患者もしくは耳鼻科受診患者以外に使われることはないと思います。
少し使いにくい・・・。
MRさんから特に説明を受けていないので、ひとまずこれで終了です。